21ミリと25ミリはわたくしにとって特殊な焦点距離だから、ビオゴンとトポゴンがあればこと足りる。それはそれぞれのパースペクティブが各々のレンズの描写と頒ち難く結びついていて、今さらほかのレンズ描写に置き換えてみる気が起きないからだ。
寄れないという点はさしたる問題にはならない。寄らなきゃ撮れないモノは撮らなきゃいい、というのもあるけれど、主たる用途がスナップなのだから、むやみに繰り出す必要もないわけだ。そうしてもちろん測距もしない。3メートルに合わせて外付けのビューファインダーを覗き込み、好きなときにレリーズする。時にはファインダーなんてなくたって構わない。だいいち専用のファインダーを手に入れるまでは、28ミリのファインダーでテキトーにフレーミングしていたのだ。超広角レンズは時としてノーファインダーのほうが面白い絵が撮れる。一眼レフのひとつの欠点は、フレーミングに不必要に気を遣ってしまうということだろう。
Contax IIa + Biogon 4,5/21. ILFORD XP2 Super