プリント

 写真はどこまで行って完成品となるか。当たり前のことだが、ひとに見せることを前提としている多くの場合、それはプリント、またはPCデータ化するまで行って、初めて完成品となる。リバーサルフィルムであっても、スライド上映で鑑賞するなんてことはきょうびあまりあることではないから、特殊な目的でもない限り(例えばステレオ写真とか)やはりプリントが前提だ。ビューワで覗き込むなんて、あくまで写真オタク同士の流儀である。

 そうなると、どのようなフィルムを使うか、だけでなく、どのようなプリント工程、どのようなデジタルデータ化、といったことも、本来重要なことなのだ。ほとんどのひとにとって、これらの工程はまずラボ任せである。それが悪いというのではない。自分でプリントしなければ本当の自分の写真にはならない、などとくだらないことを云いたいわけでもない。単に撮影するだけでなく、プリントが完了して初めて写真となる、そのことを意識しているかどうかが重要なのだ。

 写真は選択の芸術だと誰かが云っていた。その選択とは被写体に限ったことではない。カメラ、レンズ、フィルム、印画紙、現像工程、そのすべてに選択の余地と、表現の幅があるのだ。そうしてもちろん、ラボ任せにするとしても、どのラボを選ぶのかという選択肢が、あなたにはあるのである。それを軽んじてはいけない。
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FED + FED 2/50. ILFORD DELTA 400
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by y_takanasi | 2005-09-28 21:49 | FED2/50


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