フィルム現像

 TCNが終了して以来、ILFORDのXP2 superはほぼ唯一のC-41プロセスモノクロフィルムとなった(ほぼ、と云うか、他を知らない)。途中、KodakがBW400CNを出していたけれども、プリントする身からすると、アレはすこぶる扱いの難しいフィルムで、そうこうするうちにKodak自体がチャプター11の適用を受けて、フィルムどころの話ではなくなってしまった。

 ところでTCNにしろXP2にしろ、その利点は町なかのDPE店で気軽お手軽に現像できることにあった。とりわけモノクロフィルムの自家現像をしない横着者にとって、これはたいへん便利なシロモノだったのだ。だがそれも、5年ほど前までの話、今やフィルムユーザそのものが激減して、店頭スタッフはおろかマネージャクラスでもC-41処理のモノクロフィルムの存在を知らないらしい。結果その都度客のこちらが説明するはめに陥る。煩わしいことこの上ないのだけれども、しかし逆の立場で考えると、そんなめんどくさいフィルム持ってくんなよ、と思うに違いない。写真店に働くからには写真は好きなんだと思いたいが、フィルムまですきだとは限らない。むしろフィルムなんて滅びてしまえ、とまで思われているかもしれないのだ。実際のところ、今時フィルムカメラユーザなんて、ジジイかオタクのどちらか、もしくはその両方でしかないのだから。
d0044379_2110145.jpg

Contax II + Sonnar 2/8,5cm T. ILFORD XP2 super
[PR]
by y_takanasi | 2013-05-27 21:18 | Sonnar2/85


<< くろこん 滅び >>