うで

 写真の良し悪しは何%腕で決まるか? わたくしの考えでは、100%だ。おいこら、云ってること違うじゃないか、機材はどうした、と思われるかもしれないが、なに、なにも矛盾したことは云ってない。機材の選択は技法の差異として表現に何らかの違いをもたらす。しかし、それが良し悪しを左右するわけではない。云ってみれば、適切な機材の選択は、よい写真にさらなる深みをもたらす。だが、悪い写真はどこまでいっても悪い写真である。

 残念ながら、適切な機材の選択も、腕の悪さをカバーし得るものではない。そんなことが可能だとしたら、写真芸術に勝利の方程式が存在することになってしまうではないか。機材の選択は、あくまで表現様式、技法の選択であり、でき上がった写真のよさを保証するものではない。この画一化された現代写真芸術のなかにも、よい絵は存在する。ただ、そこに面白みがないだけだ。

 ちなみに冒頭のわたくしの考え方には、もうひとつの重要な主張、すなわち、写真の良し悪しに被写体はいっさい関与しない、という考え方も含まれているのである。
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by y_takanasi | 2005-10-07 17:58 | Summicron2/50*


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