考える葦ペン

日々、筆の衰えを強く感じるようになると、書けなくなった作家が悲観して命を絶ちたくなる気持ちが判らなくもない。わたくしは文筆をもって口に糊する者ではないが、かような立場であるのにも拘らず、筆の衰えに恐怖を感じるのだから、それを生業とする者の絶望や如何ばかりであろう。

わたくしにとって書くということは、考えるということと同義である。つまり書けなくなるという事態は、考えることができなくなるということだ。凡そこれまで惰性で生きてきたようなものだが、これからなお惰性に弾みを付けて生きるのには耐えられぬ。従ってこの先にあるのは、書くか、死ぬかのいずれかである。もとより小心者であるからして、死ぬることは考えられぬ。すなわち書くほかないのである。それがいかに劣化しようとも、だ。
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Contax II + Biogon 2,8/3,5cm ILFORD XP2 super
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by y_takanasi | 2013-11-09 17:00 | Biogon2,8/35


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