他人の目

 昔、煙草を吸わない友人が一箱、いつも携帯していた事がある。聞けば台の確保に使うのだそうだ。パチンコの事である。日本は不思議な国で、パチ台にしろカフェ席にしろ、あるいは鉄道の自由席でも、手荷物をほいと置いて席を離れられる社会だ。よほどのことがなければ盗まれる事がない。もっともそれがモラルによるものなのか、あるいは周囲の監視という抑止力によるものなのかは判然としない。生得的に良くない事と認識しているからなのか、まわりの人に目撃されて通報されるのを恐れているからなのか、結果は同じでもこの二つは大きく違う。巨大な災害が起こる度に、日本では略奪暴動がほとんど起きない(まったくではない)ことに海外から驚かれるが、果たしてそれは個々人のモラルに由るものなのだろうか。単なる同調圧力ではないのか。ひと気のない赤信号を平然と渡る人を見かける度に、ふとそんな事を思い出す。そう云えば未就学児童を連れた母親が、点滅する青信号の横断歩道を無理矢理渡って、きちんと歩道に立ち止まった子から叱責される光景もしばしば見かける。願わくば、その子にはその時の気持ちを忘れないでいて欲しい。

 ところで冒頭のパチンコの話である。わたくしはもう何年も足を運ばないので現状を知らないが、今でもパチンコ店内は喫煙可なのだろうか。
d0044379_183452.jpg

Topcon Super D + Primoplan1,9/58. Tri X
[PR]
by y_takanasi | 2014-12-31 18:04 | Primoplan1,9/58


<< 1年ぶりですが 卑怯もらっきょうも >>