ヴァイトヴィンケルドッペルアナスチグマットです。この強迫的な名前のレンズは、フーゴ・マイヤーの戦前の広角レンズで、主にエキザクタ用に供給されたものと思われます。開放値F4,5と暗いので、磨りガラスでピントを合わせるのは困難でしょう。めんどくさいので現代では目測で使うに限ります。40ミリというのは広角と呼んでいいのかどうか大変悩むところですが、標準レンズが58ミリなので、相対的にはおっけいなんじゃないでしょうか。ツァイスがとりあえずコンタックスに供給した、ビオター4cmとはワケが違います。
マイヤーはこの後ヘリオプランという、名前だけは明るそうな広角レンズを出しますが、こいつもスペックは同じ4,5/4cmでした。ようやく35ミリになったのは、レトロフォーカスタイプのプリマゴンF4,5であり、明るさが2,8に達したのはずうっとのちのオレステゴン29ミリであります。
EXA ver.4 + Weitwinkel Doppel Anastigmat 4,5/4cm. AIKO LIGHTPAN 100 SS