人気ブログランキング | 話題のタグを見る

BARの失態

ひとつ前のGPのことだけど、云いたいことがあるので書いておく。

先のサンマリノGPは久しぶりに手に汗握る(陳腐だが)つうか胃が痛くなるレースだった。やはり皇帝は追われるより追うほうがすばらしい走りをしてくれる。トヨタとレッドブルがずるずる落ちていったのが気になったけれど、BARが調子を取り戻してきたのが嬉しい限りだ。もっともそのBARにレギュレーション違反が発覚してしまったのはこのGP唯一の汚点である。

そもそもBARには特に故意はなかっただろう。コレクタータンク内の燃料を車体の一部と見なしていたのだから、それを残したままで燃料を空にしたと主張したのは間違っていないし、コレクタータンク内の燃料を走行距離に転換(つまり消費)できない以上、レース中のいかなる時点においても車重が600kgを下回っていなかったのも事実だ。これらはもちろんコレクタータンク内の燃料をいわゆる燃料としてではなく、車体構成物の一部と見なすBARの見解において間違っていないということだ。だが裁定はそれ(コレクタータンク内の燃料)を車体の一部ではなく、いわゆる燃料と見なすことを正式なレギュレーション解釈として認定した。結果BARは最低重量規定違反の罪に問われてレース結果の剥奪と2戦出場停止を云い渡された。

巷ではホンダあるいは非ヨーロッパ系企業に対する嫌がらせとか政治的な悪意とか騒いでいるけれど、もしそんなものがあったとすれば、それは処分が通例の1戦出場停止ではなく、2戦に及んだことにであって、そもそもの違反摘発行為にはない。あちこちのウェブを見ていると、そんなことも理解できないバカが相変わらず多いのはほんとどうにかならんものか。被害妄想と云うかホンダ気違いと云うか、レギュレーションを設定したFIAばかりが槍玉に挙がっていて、ことの本質を見ていない。違反は故意ではなかったろうが、故意であろうがなかろうが違反は違反だ。きっちり処罰を受けるべきであり、だからこそBARの法務は民事訴訟を断念したのだ。もしこれがトヨタだったらFIAではなくトヨタが叩かれまくってるんだろうな。

あと上位入賞車(あるいはBAR)だけ事細かに車検されて、ほかのくるまもチェックしたら同じような違反が見つかるんじゃないのか、なぜBARだけでほかはやらないんだ、とゆう非難もあったが、それって駐車違反切符を切られたドライバーが、ほかのやつも駐車してるじゃん、あいつらも摘発しろよ、と云い張るのに似ている。ほかの人間が何をしてたかなんて関係ねえんだ。今ここで違反が発覚したてめえの行為が問題になってるんだ。それくらいも判らんのか。見つからなきゃいい、とゆうのは語弊があるが、見つかった以上は神妙にしやがれ、つうのが法規の正しい運用法なのだ。判ったか、ぼけ。
by y_takanasi | 2005-05-09 23:22 | (N/A)


<< 変な恰好とおやぢ のっこみなのですが >>