経済コンサルタントで、著名なカメラコレクターでもあるリチャード・クー氏が、モデラーでもあるのは周知の事実だ。抑も彼がカメラに凝り出したきっかけが模型の写真を撮ることだった。それもリアリティ溢れる、いわば情景写真である。と云ってもそれは1/35に代表されるようなAFV系ではなく、航空機モデルだ。生憎わたくしには、そういった絵を撮りたいと云う欲求が無いのだが、かつてAFVをメインに作っていた頃は、情景写真を撮りたいと思っていた。だからタミヤの「パチッ」は隅から隅まで眺めていたし、バーリンデン氏にまつわる一連の議論も注意深く観察していた。
まあ、若かった(青かった)のである。今現在、模型の写真を撮るだけの機材も機会もあるけれど、もはや情景写真を撮りたいという欲求もなく、ただブツ撮りとしての絵をたまに撮ってるくらいだ。それもウェブ用の絵だからして、ほとんどデジでの撮影である。そんなワケで、こう見えてもわが家で一番個体別稼働率の高いカメラは、オリンパスの某デジイチだったりする。だってそれしか選択肢ないんだもん。
Nikon F2 + Micro Nikkor 2,8/55. Tri X