かさっかき

 Tさんも書いていたけれど、わたくしも最初にフェティッシュに嵌ったのは萬年筆だった。そこから時計、ライター、カメラと来て、今はくるまだ。この辺の取り合わせも似ているが、大体これらは男のビョーキみたいなものである。似ているのが当たり前だろう。尤もわたくしはオーディオには全く惹かれなかったし、カメラとくるま以外は古物に大して興味がない。いや知識としては蓄えているものの、物慾を惹起するまでには至らないと云うほどの意味だ。それは恐らく、ここ百年の間萬年筆や時計、ライターにデザイン上のパラダイムシフトを起こすようなシロモノが出ていないからであろう。良く云えば完璧なほどに熟成されているのであり、悪く云えば進歩がない。確かに表面的な変革は数多く見られるけれど、通奏低音に変化はなく、上辺のバリエーションを増やしているだけに過ぎない。それを停滞と呼ぶのは勝手だが、少なくともそのお陰で過去の名品に拘泥する理由も余りない、と云う次第である。
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Diax IIa + Xenagon3,5/35. NEOPAN ACROS 100
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by y_takanasi | 2009-06-15 20:42 | Xenagon3,5/35


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