カテゴリ:HEXAR2/35( 6 )

たび

 いつの頃からか、旅に出るのが億劫になった。準備が厭なのではない。見知らぬ土地に赴くのが嫌いな訳ではない。どちらかと云えばその両方ともむしろすきなほうだ。最大の原因は、この寒さに滅法弱い体質にある。かつてバス旅行でその恐ろしいまでの冷房にしたたか打ちのめされて、一週間寝込んだことがある。それ以来、どんなに便利で安かろうがバス旅行は拒否し続けている。鉄道もやはり夏場はダメで、冬装備でもなければ長時間乗っていることはできない。結局エアコンのないウチのくるまで出かけるのが一番なのだが、これは同乗者に頗る不評だ。そうして投宿先がまたやたら冷房を効かせていたりするので、大概2日目には熱を出す。カネを出して寝込みに行くほどバカげたこともあるまい。
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Leica M3 + HEXAR 2/35. Kodak GOLD400
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by y_takanasi | 2011-05-21 21:11 | HEXAR2/35

そしてぼくは

 カメラに対する物慾がすっかり減退したので、使っていない機材を処分したいと最近とみに思う。とは云っても、何しろマニアックな蒐集を続けて来たものだから、どれもこれも二束三文のがらくた許りだ。タダで呉れてやると云ったところで、引き取って貰えそうな代物も殆どない。もはや場所塞ぎでしかないこいつらを一体どうしてくれようかと、納戸の中を睨みつけては途方に暮れる日々を過ごしている。
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Leica M3 + HEXAR 2/35. Kodak GOLD 400
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by y_takanasi | 2011-05-13 18:51 | HEXAR2/35

2/35

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 写真のレンズは一見して判る通り、改造品である。即ちMSオプチカルで加工して貰った、ヘキサノン2/35だ。いや、ヘキサノンと云うのは間違いかも知れない。このレンズが元々付いていたコニカヘキサーでは、ヘキサーと名付けていたからだ。構成はのちにライカMマウントの交換レンズとして販売されたヘキサノン2/35と同一で、その後もう一度世に出たUCヘキサノンとはコーティングなど若干仕様が異なるらしい。この玉は現代レンズだけれど、少し許り抜けが悪くてコントラストも抑え気味なので、割合いに気に入っている。ビオゴン2/35ZMの気味悪いシャープさより、どこか間の抜けたズミクロン6枚玉のほうがすきだったから、結局F2の35ミリはこれだけが手許に残った(SLR用ならミール24Nがある)。因みにコイツは処女作であり、その後同様の依頼が入ったかどうかは寡聞にして知らない。
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Leica M3 + HEXAR2/35. Kodak Super GOLD 400
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by y_takanasi | 2009-06-01 21:03 | HEXAR2/35

名前

 マニアにとってレンズの名前はとても重要なものだ。ツァイスやライカのレンズが神秘的な響きを持つのも、その歴史とともに名の力に負うところが大きい。だから日本のメーカーのレンズは、その性能が良くてしかも手頃な価格にも拘らず、ネーミングの点で損をしている。せいぜいニッコールにその手の魔力が潜んでいるくらいで、キヤノンやらペンタックスやらはエアコンや洗濯機の名前と同じくらい、どうでもいいものに成り下がった。余り写真に興味のない人でも、ニコンのニッコールと云えば何か優秀な写真用レンズだと想像してくれるだろうに、キヤノンレンズやらペンタックスレンズでは、安っぽいコンデジにくっついているレンズ程度にしか思わないだろう。昔はこの2社だって、セレナーやタクマーと云うステキな名前を持っていたのに、どういうブランド戦略によってか会社名を製品に付けると云う愚を犯し、結果名前の持つ魔術的な力を失ってしまったのだ。

 シムラー、クリスター、トプコール、セコール、オリコール、ロッコール、ズイコー、ズノー、トーコー、ステート、ゼンザノン、フジノン、ヘキサノン、ヘキサー、タナー。かつては日本のレンズも美しい名前を持っていた。今ではその半分も生き残っていない。これでブランド力を持てと云われても無理な話だ。おかげさまで写真用品は徹底して家電化し、デジタル化がそれをいっそう押し進めた。もはやそこに光学的魔力を持ったガジェットとしての姿はほとんどみられない。我々としては、前世紀の遺物を弄ぶ他ないのである。
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Leica M3 + HEXAR 2/35. Kodak SUPER GOLD 400
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by y_takanasi | 2007-08-09 21:29 | HEXAR2/35

じゃんくなえむさん

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 ファインダージャンクのM3を目測カメラとして活用するために、レンズを物色している。今のところの候補は、カラスコの4/21だ。21ミリはビオゴンさえあれば十分なのだが、釣りカメラ用としては画角の割にちょっと最短距離に不満がある。

 とりあえずは、M4-Pには不釣り合い(見た目のバランスが)だった、ヘキサー2/35をつけて遊んでいる。これは壊れたヘキサーカメラからレンズだけ救出したものだ。ファインダーもよく出来ているので、M3内に移植することも考えたが、アイポイントの関係で断念した。そこでフジショウの外付けを載せている。

 あの豪奢なファインダーのないM3なんて、と思うだろうが、それは正にM3の存在価値があのファインダーだけにあることを意味している。それでいいのだ。ファインダーのないM3なんて、MDにすら及ばないシロモノなんだから。

 あ、そうか、ルサール専用機にすればいいんだな。なんだ、解決じゃん。
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Leica M3 + HEXAR 2/35. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2005-11-30 23:31 | HEXAR2/35

HEXAR 2/35

 コニカヘキサー(AF)のジャンク品を手に入れた。レンズの再利用のためである。とは云ってもわたくしはその道の技倆は持ち合わせていないから、加工はMSオプチカルR&Dに依頼した。初めての改造ということで、2ヶ月ほど時間がかかると云われたけれど、1ヶ月もかからずに完成したのがコレだ。

 ヘリコイドはラインナップのMS35タイプで、鏡胴が新規製作である。ヘキサー2/35の実焦点距離が34,8mmということで、僅かに傾斜カムを切削しているそうだ。無限遠ストッパーはついてないけれど、若干開始トルクが高めなので、ヘリコイドレバーは少し使いづらい。ゴムあてでも付けて指がかりを良くするか、フードをきつめに装着してフードを持ってフォーカシングするのが良いだろう。

 周知のようにこのヘキサー2/35レンズは世評も高く、のちに藤澤商会から千本限定でLTM化販売された(さらに改良型が千本出ている)。このとき名前はヘキサノンに変わった。カラーでの表現はだいたいニュートラルと云って良いが、日陰では少しシアンに転ぶ傾向がある。モノクロでも現代レンズにありがちな、めちゃくちゃなハイコントラストになることはなく、中間調の再現力も比較的高い。人気があるのも判る、いいレンズだ。
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Leica M4-P + HEXAR 2/35. ILFORD DELTA 100
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by y_takanasi | 2005-08-21 15:51 | HEXAR2/35