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愚行

 こないだ所有カメラの台数を申告したが、そのあとまた7台も発掘された。なんだ、とっくに100台の大台達してたんじゃん。てゆうか、そもそもこんなこと数えるのが間違いだったのだな。ちなみにコンタックスとかキエフとか、ダブってるものもあるから、種類はもちょっと少ない。しかしそんなこたなんの慰めにもならん。実際に稼働してんのはこのうちの2割にも満たないから、少しは減らしたいんだけれども、半分に減らすのは無理だろーなあ。
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PENTAX MX + JUPITER-6 (2,8/180). NEOPAN 400 PRESTO
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by y_takanasi | 2006-02-11 19:57 | JUPITER-6*

ЮПИТЕР-6

「オリンピア」ゾナー2,8/18cmは、1936年の始めに登場して以来、1980年代までほとんどその構成を変えずに生産が続けられた稀代のレンズだ。最初はコンタックスバヨネットマウントで、続いてフレクトスコープ対応となり、戦後にはM42を始めとしてエキザクタやプラクチナ、ペンタコン6マウントでも生産された。西独ではこれを少しアレンジして、コンタレックスマウントで出している。構成はF1,8のエルノスターに似ており、第1群が凸の単エレメント、第2群は厚い接合トリプレットの凹メニスカスであり、絞りを挟んで後群が両凸の単エレメントになっている。この配置は日本光学がニッコールP2/8,5cmと、2,5/10,5cmを作るときにも採用された。空気境界面は6つだからコントラストも程よく、コーティングされた戦後のタイプはさらにヌケが良い。

 取り扱い上の欠点はなんと云ってもその重さだ。古いものだと鏡胴は総金属製だし、なにしろ巨大なガラスが詰まっている。重さも見た目もミラーレンズクラスである。それからこのサイズでプリセット絞りというのも結構めんどくさい。径が大きく、長い筒なので、絞り込むときに手を移動させなければならないのだ。

 さて、ここにあげるのはこの東独ゾナーの流れを汲む、というか恐らくコピーそのものの、ソビエト版ゾナー2,8/180だ。かの地での呼称はユピテル6、いったいどういう根拠で番号がつけられたのか判らないけれど、ユピテルシリーズではゾナー1,5/5cmコピーのユピテル3に次いで若い番号が振られている。これがソ連にとっての重要度、あるいは「ソビエト化」された順番を表しているのだとしても、まあ、頷けるものだろう。

 見た目はソリッドで、ある種床の間の壷のような風情でもある。押し出しは本家同様強烈だ。ゾナーが臼砲だとすれば、これは突撃砲である。もっとも光学系以外の工作がいい加減なところは他のソビエトレンズと似たようなもので、カメラにマウントすると三脚台座があらぬ位置に来る。これは本家と違って固定式だから、実質三脚に乗せては使えない。その辺の不便は割り切って使うしかあるまい。もともとはゼニットM39マウントだから、M42TMカメラで使うにはアダプタを必要とする。これがまたただのネジリングだから不便なことこの上ない。これらの不便さを耐え忍べるかどうかが、ソビエトカメラを愛せるかどうかだ。もっとも、愛せるからこそ忍べるのかもしれないが。
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PENTAX MX + JUPITER-6(2,8/180). NEOPAN 400 PRESTO
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by y_takanasi | 2006-01-28 19:17 | JUPITER-6*