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Contarex

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 ずっと前に手放したサイクロプスがまたやってきた。道具としてはスーパーのほうが使いやすいだろう。でもやっぱり、モノとしてはこいつに勝るものはないと思う。外光式の露出計を搭載したカメラはいっぱいあるが、デザインとしてここまでやっちゃった──いや、昇華したカメラはそう他にない。おまけにその受光窓にも絞りをつけて、開放測光にしてしまったのだ。発想の転換というか、小賢しい細工をいっさい捨てて、モノゴトをストレートにやっつける柔軟さ、あるいは強引さがまたステキである。

 このサイクロプス──わたくしはブルズアイという呼び名が嫌いだ──はいわゆる後期型で、メッキの仕上げが前期のサテンクロームからフォクトレンダーじみたブライトクロームに変わっている。後期型の利点はなんと云ってもファインダースクリーンが交換できることだ。前期型は周辺フレネル透過のスプリットイメージ固定式だったから、いざというとき周辺部でピントが合わせられなかった。とりわけディスタゴンや135ミリのゾナーなど、F4という開放値ではスプリットイメージがよく翳って困るのだ。他にはデータスリットが設けられたが、現在では無用である。むしろ漏光の怖れがあるので、テープかなにかで塞いでおいたがいいかもしれない。

 それにしてもコンタレックスは、とにかくでかくて重いカメラだ。おまけに当時の値段もべらぼうに高くて、最初からお大尽のお飾りカメラだった感が強い。しかしツァイスにはコレクションカメラを出したと云う気持ちがあるわけもなく、少なくともシステムとしてはプラクチナやニコンFに匹敵するものを用意していた。そのツァイスの意気込みとは裏腹に、ついにコンタレックスは表舞台で活躍することもなく、趣味カメラの域を出ることができなかったが、却ってその趣味カメラの領域では今でも、最高の品質とともに最高の結果を与えてくれるシステムとなっている。
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Contarex + Sonnar 4/135. AIKO LIGHTPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2005-12-19 21:10 | Sonnar4/135