カテゴリ:Flektogon2,8/35( 7 )

でかい箱がすき

 コンタレックススーパー、ペンタコンスーパー、そしてニコンF2。どうにも、わたくしの主力SLRはばかでかい。もう1台、トプコンREスーパーもやはり、でかい。メインと云うほどではないが、大事なエキザクタマウントカメラ、RTL1000も、決して小さいとは云い難い。意外と気に入ってるペトリV6。これはまァ、クロコン並みの「小ささ」だ。そして常用レンズの重さを考えると、これくらいが振り回すのには丁度いい。これより小さくなると、SLRとしては少々扱いづらくなる。ペンタックスMXとか、オリンパスOMとか、設計者の志はともかく、わたくしが弄るにはちょっと許り小さすぎた。唯一の例外はエクサだ。ウェストレベルで使ってるせいか、SLRと云う感覚が余りない。RFとも違う、独特のフィーリングである。これはエクサIIでもエキザクタでも味わえない、エクサだけの感触だ。
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. RDP II
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by y_takanasi | 2008-09-15 23:49 | Flektogon2,8/35

PS

 奇妙なレンズシャッターSLRペンティナを除けば、安価で実用的なSLRばかり世に出して来たペンタコン公社のラインナップの中で、唯一そのやけくそじみた技術力を凝り固めたようなカメラが、ペンタコンスーパーである。ニコンFやコンタレックススーパーに対抗しうるスペックを備え、一部ではそれらをも凌ぐ性能を誇示したシロモノだったが、商業的には失敗した。東欧社会主義の基本方針として、商品は大衆に奉仕しなければならないのだから、軍用でもない限り高性能カメラの居所はなかったのである。

 それでもペンタコンスーパーは、5千台近くが生産されて世に出回った。専用レンズは僅かに2本。しかしマウントはM42TMだから、絞り込み測光ならほとんどすべてのM42レンズが使用できる。そしてM42TMカメラとしては、ペンタコンスーパーは極めて優れたボディなのだ。確かにサイズはやたら大きい。その縦走りFPシャッターを考慮しても、もう少し小さく作れたはずだ。だが大きさは時として強みになる。ホールディング感の良さは、正にこのサイズに由来する。

 そしてこれはペンタコンスーパーに限ったことではなく、ペンタコンSLRカメラのほぼすべてとペトリカメラに共通する美点だが、レリーズボタンの配置が理にかなっている。そもそもカメラボディは水平方向に力を入れて保持するものだ。従来のレリーズボタンはこれに対し垂直方向に力を入れることで動作する。これではレリーズ時に揺らぎが生じるのは当たり前だ。ペンタコンカメラではレリーズボタンを斜めに置くことで、この種の揺らぎを逓減する。入力方向を水平にしなかったのは、ホールディング時の指の角度に合わせてのことだ。このため極めて自然にレリーズ操作が行え、揺らぎは対向する右手親指で吸収もしくは阻止される。

 経験則上、ペンタコンスーパーでの手ブレ発生率は非常に小さい。結果的にはこのレリーズボタン配置は、わたくしの嫌いな人間工学に即したものなのだが、それがデザインに悪影響を及ぼしていないことも特筆に値する。実際それは、依然として無骨さを前面に押し出したままだ。これは機械の美しさにおいて、大変重要なことなのである。
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2007-02-03 16:31 | Flektogon2,8/35

1台

 どれか1台だけSLRを残せと云われたら、ペンタコン・スーパーになる。実用性、趣味性とも抜群のカメラだからだ。レンズマウントはM42TMだから、汎用性も高い。ただ、例の2本のレンズのことを考えると、王様(コンタレックス)も捨て難い。しかしここは究極の選択である。プラナー1,4/55はパンコラー1,4/55で、ゾナー2/85はクロコンのそれで我慢することにしよう。ちなみにシステムとして1種だけ残すなら、クロコンに決まっている。ええ、ライカなんぞ速攻換金でスヨ?
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2006-04-14 22:19 | Flektogon2,8/35

Pentacon super

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 久しぶりに持ち出したペンタコン・スーパー、コレがなかなか気持ちよい。でかくて重いのはともかく、ホールディングのバランスは良好だし、なによりレリーズしやすくミラーショックが少ない。きびきびした巻き上げ感、鋭くしかも軽さを感じさせるシャッター音、フィーリングの良さは今まで使ったことのあるSLRの中でも一番である。

 ペンタコン・スーパーの標準レンズはパンコラー1,4/55というまっ黄色なレンズだが、友人に貸し出しているので、これまた久しく使っていなかったフレクトゴン2,8/35を持ち出してみた。このレンズはSLR用35ミリ玉では大のお気に入りである。最短19サンチから無限遠まで破綻なく良く写るし、リバーサルとの相性もいい。オーソドクスな逆望遠タイプなので、サイズもコンパクトで、その割には良好な操作性を保っている。鏡胴の仕上げは1960年代に東ドイツで一般的だったゼブラタイプで、これがまた機能美に溢れていると云って良い。ペンタコン・スーパーとのマッチングも最高だ。

 そんなワケで、クロコンにビオゴンの組み合せと同じくらい、わたくしにとっては強力かつ魅力的なペンタコン・スーパーとフレクトゴンのカップリング、どうして2年近くも使っていなかったんだろうと後悔させるほどに、気分よく写真が撮れたのであった。
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2006-04-10 21:48 | Flektogon2,8/35

くらいの

 暗いレンズ信仰、というのはばかげた話だけれども、わたくしは開放F値の暗いレンズが結構すきだ。ふつうF2から2,8もあれば十分で、3,5でも4,5でも、特別暗すぎて困る、ということはない。よほど特殊な状況でもなければ1,4なんて必要ないし、F1なんかむしろどこでどう使うのか聞いてみたい。

 もちろん、そう思うようになったのはクラカメに或溺するようになってからだ。もとより古いレンズのF値は暗いこともあるけれど、ゾナー2/8,5cmとビオゴン2,8/3,5cmを使ってからというもの、開放値の明るさには特にこだわらなくなった。

 現代レンズを使っていた頃は、人並みに明るいレンズがすきだった。ヤシコンユーザだったので、50、85、35のF1,4トリオは揃えるつもりでいたし、機会が(それとカネが)あれば55と85のF1,2限定レンズも欲しかった。同じ焦点距離で2つ以上のF値のレンズがあれば、明るいほうが良いに決まっていると思い込んでいたのだ。

 今考えれば無邪気なものだ。なにしろ開放で撮ることなんかまるでなかったのだ。今でこそ開放でばんばん撮っているが、その当時はF4もあれば十分だったのである。F1,4なんて、オーバークォリティである以上に、宝の持ち腐れではないか。そのヤシコンレンズも今や手許に1本もなく、ただ古い玉ばかりが増えている。
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. ILFORD 400 DELTA
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by y_takanasi | 2005-10-18 09:52 | Flektogon2,8/35

Flektogon 2,8/35

 SLRの35ミリ玉が今、手許に何本あるか数えてみた。フレクトゴン2,8/35初期型、フレクトゴン2,8/35中期型、ディスタゴン2,8/35(SL35)、RE,オートトプコール2,8/3,5cm、プリマゴン4,5/35、ミール24(2/35)、6本だ。なるほど、少ない。実を云うと、これより広角の玉はリディート3,5/30の1本しかない。50ミリ以上の玉は30本はあるから、いかにSLRで広角を使っていないかが判る。これがRFだと、35ミリ以下が20本以上と、やはり広角系はRFに偏っている。つまり、わたくしは由緒正しい60年代のフォトグラファなのだ。や、フォトグラファつうより、コレクターなんですがね。

 SLRの35ミリで一番使用頻度の高いのは、フレクトゴン2,8/35だ。こいつは18サンチまで寄れるし、40年以上前のレンズにしては発色もよい。モノクロで撮るとシャドウの艶やかさや、なだらかなグレーの移ろいがよく判る。シャープネスもほどほど(この、ほどほど、というのが大事だ)あって、実はコンタックスのビオゴン2,8/3,5cmに次いですきな35ミリ玉でもある。
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Pentacon super + Flektogon 2,8/35. ILFORD 400 DELTA
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by y_takanasi | 2005-10-13 02:22 | Flektogon2,8/35

Flektogon 2,8/35

 フレクトゴン2,8/35は東独カール・ツァイスが初めて世に送り出した一眼レフ用逆望遠レンズであり、パリのP.アンジェニューに遅れること1年の1951年のことだった。シュツットガルトの分家、西独ツァイスが距離計連動カメラに拘泥しているうちにいち早く戦後のカメラの流れを捉えていた東独ツァイスは、コンタックスSで一眼レフカメラのスタンダードを作ってしまい、その後も管理経済社会の中、60年代までどうにかリードを保ち続けたのだ。

 それゆえに、と云うわけでもないが、東独ツァイスが光っていたのは1950年代から60年代前半までだった。この間に誕生したツァイスレンズは、どれも現代でさえ通用する品質を有っているし、カメラだって──多分に趣味的だけれど──使えないわけじゃあない。少なくとも20ミリから1000ミリまでの魅力的なレンズラインナップは、各種のマウントアダプタやベッサフレックスのお陰で、まだまだ現役でいられるってことだ。
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Contax S + Flektogon 2,8/35 Tri X
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by y_takanasi | 2005-05-19 05:39 | Flektogon2,8/35