カテゴリ:DR-Summicron2/50*( 2 )

つやつや

 カーモデルのイノチはボディの艶である。これにはまったく異論はない。しかしわたくしはこのボディ塗装が超苦手だ。つうかど下手である。これまで三十台余り作ってきて、1台として上手くいった試しがない。必ずどこかにダマが出来、ムラが現れる。湿度に気を遣わなかったり、ことを急いてるせいもあろう。判っちゃいるけど改善されないのは、もう性分だから仕方ない。仕方ないんだと思う。うん、そう思おう。

 でもそれじゃあ進歩がないので、少しは努力してみてる。黒と赤系のボディはまあまあ上手くいくようになった。ダメなのは白や黄、銀等のライトカラーだ。元々隠蔽力のない色だから、ムラが出やすい上にうかつに厚く吹くとすぐでこぼこになる。うかつに吹かなきゃいいんだが、つい焦って吹いてしまうのである。辛抱足りませんな。
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Leica M3 + DR Summicron 2/50. Tri X
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by y_takanasi | 2007-06-12 19:51 | DR-Summicron2/50*

Dual-Range Summicron 2/5cm

 引き続きライツ玉、DRズミクロンだ。マクロエルマー4/90を除けばノーマルセットでこれだけ寄れて、距離計に連動するMマウントレンズはほかにない。近距離域へはシームレスでないのが少し面倒だけれど、ズミクロンと云うM型標準レンズ中の標準レンズをフル活用できるアタッチメントは大変便利だし、なにより装着した姿が恰好いい。

 ズミクロンの伝説は7年前の固定鏡胴型に始まり、そのシャープネスと階調の豊かさがライツのみならずすべての50ミリレンズの目指すスタンダードとなった。そんな傑作レンズでも実は実焦点距離が大雑把で、異なる3つほどのグループに分けてそれぞれに対応する鏡胴を用意していた。このやり方は今現在でも変わっていない。この点ツァイスはストイックなまでに実焦点距離の統一を守り、その精度管理体制は凄まじいの一言に尽きる。

 DRズミクロンはその3グループのうち、51,6mmの個体だけを選別して誂えられた、云わばエリート中のエリートである。51,6mmと云う中途半端な数値はライカの伝統的な基準焦点距離で、このベレクかバルナックが生み出した亡霊は、ニッコールやキヤノンなど現代の50ミリレンズにまでまとわりついている。

 描写は確かにすばらしい。それまでのライツ玉とは比べものにならないほどのシャープネスを有っている。後ぼけはちょっとうるさいけれど、この程度ならゾナー5サンチに伍してひけをとらないだろう。ダブルガウス型がその真価を発揮し始めた、記念すべきレンズである。
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Leica M3 + DR Summicron 2/5cm. ILFORD DELTA 100
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by y_takanasi | 2005-07-15 05:54 | DR-Summicron2/50*