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失態

 以前に紹介したゾルキー10だが、こないだあれこれ弄ってるうちに、重大な勘違いをしていたことに気がついた。巻き戻しノブは指の腹で押して回さなきゃいけないと書いたところ、実はちょっと捻るとポップアップするのだった! 押しながら回すのと、引いて回すのとでは大きな操作性の違いだ。これでゾルキー10はぐっと使いやすくなったので、早速フィルムを詰めた次第である。

 ちなみにこれと同じ発見がヴェラでもあった。てゆうかヴェラも巻き戻しノブがポップアップしたのだ。なんたることか、5年間もわたくしはヴェラの巻き戻しに無駄な労苦を味わっていたのだ。これこそお笑いぐさ、失意体前屈ものである。くそう、ディアックスもポップアップしねえかな。
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Zorkii-10. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2006-02-28 19:22 | Zorkii-10*

Flexaret Va

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 都合3台目のTLRはチェコのフレクサレットVaです。テッサータイプのベラー3,5/80とゆうレンズがついています。写りはさすが中判のテッサーだけあって、シャープでしっかりしたものです。コントラストもほどよくあります。まずは上質のレンズと云えるでしょう。

 巻き上げはノブ式で、スタートマーク方式の自動巻き止め機構がついています。シャッターは恐らく自社製のMETAXで、最高速は1/400、セルフタイマーもついています。レリーズボタンがちょっと変なところにあります。ただし使い勝手は良好です。

 ピントレバーは撮影レンズの下にあって、扇型の奇妙なカタチをしています。ホールディングしながら操作できる配置なので、けっこう使いやすいレイアウトでしょう。

 このフレクサレットVaには、ローライキンに似た35ミリフィルム用アダプタが存在します。なかなかチェコもやるもんです。って、チェコは元々工業国なんだよな。
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Flexaret Va (Belar 3,5/80). Tri X
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by y_takanasi | 2006-02-27 22:40 | Flexaret Va

Werra IV

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 かつて手放したヴェラがまたやって来た。この手のカムバックは4度目、いや5度目だ。実は交換レンズが1本と、接写用アタッチメントだけ手許に残していたので、いずれ戻ってくるとは思っていた。いやこう云うと主体性がないようにも見えるが、要はまた物慾に屈しただけなんだよな。

 ヴェラはカール・ツァイス・イエナ名で発売された珍しいカメラだ。ふつうはツァイス・イコンかペンタコン名である。このカメラを作った工場は元々軍の小火器を作っていたところで、イエナの南西にある小邑に所在する。ヴェラとはこの町を流れる川の名前だ。

 このカメラが形態的に珍しいのはその巻き上げ機構だろう。つまりレンズ根元のリングを回すことでフィルム巻き上げとシャッターコッキングを行うのだ。云ってみればテナックスや、コニカIIIと似たようなしくみである。レンズシャッターの配置を考えれば、実はこのほうが理にかなっている。もっとも、リングをねじるように回すのだから、速写性はないに等しい。

 ヴェラIII以降はレンズ交換式で、これがまた全群交換式の豪勢な造りだ。交換レンズはフレクトゴン2,8/35とカルディナール4/100の2本が用意されていた。標準レンズはテッサーである。ファインダーには35ミリと100ミリのフレームも入っていて、ニコンS3やキヤノンPのような賑やかさだ。このファインダーがまた立派な造りで、クリアで見やすいことこの上ない。おまけに視度補正機構もついている。このファインダーブロックはそのままLOMOのレニングラードにも採用されており、東独ツァイスとソビエト光学産業が結構密接な関係にあったことを窺わせる証左である。

 唯一の弱点は距離計連動システムだ。ディアックスと同じピン式だから、長い間使っているとこのピンが摩耗して精度が落ちる。カルディナールを使う時はこれがネックになるだろう。ただし、よほどひどく使い込まれていなければ、50ミリ以下では支障はあまりない。

 ヴェラはノバー付きの初代から数えて全部で6、7種類が作られた。この数に色違いは含まれていない。距離計連動、目測、露出計搭載のそれぞれ組み合せがある。
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Werra IV + Tessar 2,8/50. NEOPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-23 18:42 | Tessar2,8/50

きてもうた

 とうとうデジ一眼がやってきた。広角マニアにはすこぶる評判の悪いオリンパスE-300だ。評判が、と云っても要は4/3マウントで実質焦点距離が倍になるからだが、純正レンズでは7ミリから揃ってるし、連中のぼやきは既存の広角レンズで遊ぶことができないとゆう、ただそれだけのことである。それにそうゆう連中の広角写真に限ってろくなものがないから、はっきり云ってどーでもいい。

 目下の悩みどころは、こいつを外に持ち出すかどうかというところだ。ウエブ用の小間物を撮るのにデジは便利だし、これまでもそうやって使っていたが、これでスナップをしたいとゆう気には、なぜかならないのだ。大体写真を1枚撮るごとに、メモリが消費されてくだけ、とゆうのも味気ない。写真を撮ったらフィルムの上に確たるその証拠を残したいではないか。そんなワケでレンズはエキザクタマウントのマイヤー玉をとっかえひっかえして遊んでいるが、被写体はうちのねこと模型で十分なようである。
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EXA500 + Primoplan 1,9/58. NEOPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-22 19:19 | Primoplan1,9/58

へたれ

 寒いのでここ2ヶ月ほど釣りに行ってません。寒ブナは諦めたのかおれ。いやま、ただ寒いだけなら我慢もできるけど、風がびゅうびゅう吹くともう居ても立ってもいられません。そんな悪天で釣りすること自体、ちょっと間違ってるのですが、住んでるところでは無風でも、釣り場に行くと強風だったりして、なかなかうまく行かないもんです。陽気が良くなるまでカメになってるしかないのかなあ。でも寒バヤも良さそうだ。
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Contax II + Tessar 2,8/5cm. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2006-02-21 22:36 | Tessar2,8/50

Westron 3,5/35

 しつこくテッサー型の35ミリレンズだ。今度はISCOのヴェストロン3,5/35である。ディアックスIb/IIb用の広角レンズで、IIbに装着すれば距離計にも連動する。もともとディアックスにはシュナイダーからクセナゴン3,5/35が供給されていたが、b型になってこのヴェストロンが出て来た理由はよく判らない。イスコはヨーゼフ・シュナイダー&コンパニーの略で、シュナイダーの子会社みたいなものだから、競合する理由はないはずなので、クセナゴンからのスイッチなのだろう。

 これまでに試してきたテッサー型35ミリレンズはすべて開放F値が3,5だった。最新(と云っても20年前だが)のツァイス本家テッサー35ミリもF3,5だから、多分これが限界なのだろう。実際、35ミリではないがF2,8のテッサーにはどうもいい印象がない。

 ところでこのヴェストロン、先代のクセナゴンと比べて何か特別変わったような描写をするわけでもなく、周辺は甘いままだし、よりシャープネスを増したようにも思えない。エルマーよりは良いが、トラベターほどではないと云うところか。もしかするとカラー性能が良くなったのかもしれないが、まだ撮ってないので判らない。イスコ製のディアックスレンズは他に50ミリのイスコナー(マタンリ氏に云わせると最低)とヴェスター、85ミリのイスコナーがある。85ミリはトリプレットなので、ちょっと興味を惹かれるところである。
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Diax IIb + Westron 3,5/35. AIKO LIGHTPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-20 21:07 | Westron3,5/35

Travenar/Lordonar 4/135

 トラベナーと云えばミュンヘンはシャハト社の代表的なレンズ銘だ。広角レンズはトラベゴン──どうもビオゴン以来、広角レンズはゴンという語尾がすきみたいだ──という名前であったが、50ミリ以上はほとんどトラベナー名である。

 さて今回使ってみたのは、ロードマット用のトラベナー4/135である。ただし名前はシャハト・ロードナーとなっている。RFカメラの限界とも云われる135ミリだが、ボディの造りが意外としっかりしているので、使い勝手は悪くない。加えてロードマットSLEでは1眼式でパララックス補正も利いている。ライカには及ぶべくもないが、RFカメラとしては十分及第点を与えられるシロモノだ。

 このロードナー4/135は逆テッサー型のレンズ構成で、絞りの前に接合ダブレットがある。マイヤーのプリモター3,5/180もこのタイプだが、テレタイプの後群を分割したものと思えばよいのだろうか。描写はややまったりとしていて、光の量が少ない状況下では少し甘い。カメラとの相性は文句なく、SLEのフレームはほぼ正確である。問題があるのはやはり距離計との連動だろうか。これはさすがに廉価版なりの実力でしかない。とは云っても、その点に注意すればまずまず十分なレンズだと云える。
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Lordomat SLE + Lordonar 4/135. NEOPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-19 22:52 | Lordonar4/135

Lordomat SLE

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 ロードマットSLEは1960年、前年のロードマットSEに非連動露出計を搭載した上位機種として、ヴェッツラーのライドルフ社から登場した。ファインダーは35ミリから135ミリまでの4フレームを有し、パララックス補正も利くようになっている、1眼式距離計連動カメラとしては高性能な部類に入るカメラだった。

 ライドルフ社は1950年代から60年代にかけて小型カメラを作っていた中小メーカーで、そのラインナップには目測式ライドックス及びロードックスと、RF式高級機ロードマットの2種類のシリーズがある。最初のロードマットはコンタックスIIと同じような1眼式RFだったが、C35で90ミリと135ミリのファインダーを増築し、SEでひとつのファインダーに4フレームがまとめられた。パララックス補正もC35では手動だったが、SE以降は自動である。このファインダーは素通しの等倍アルバダ式ファインダーで、間にハーフミラーを蒸着したガラス板が配置されているだけの、カンタンだが効率の良いものだ。もっとも4フレームのうち、35ミリはかなり強引に設けられているので、実用にはあまり役立たない。シャッターはゴーティエ社のプロンターSVSを継続して採用し、巻き上げは独特の手前に引くダブルストロークレバー式である(SLEの後期にはふつうの巻き上げレバーになった)。

 レンズマウントはヴェラやディアックスと同じようなスピゴット式で、レバー式の距離計連動機構を備えている。標準レンズとしてエナ社からF2,8のロードナー50ミリ、それにF1,9のロードン50ミリが供給されていた。この他にミュンヘンのシャハトから35ミリのトラベター、90ミリと135ミリのトラベナー(銘はロードナー)が用意されており、当時の一般的なレンズ交換式カメラの全スペックを備えていたと云える。
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Lordomat SLE + Lordon1,9/50. NEOPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-17 20:49 | Lordon1,9/50

Travetar 3,5/35

 懲りずにテッサー型35ミリレンズをまだ集めている。今度はシャハトのトラベター3,5/35だ。シャハトといえばミュンヘン、のちにウルムの有名な光学企業で、エキザクタやM42TMのレンズを多く作っていたし、LTMのものもあった。ところでこのトラベターはそういう一般的なマウントのレンズではなく、ロードマットというRFカメラ用のレンズである。ロードマットはライツと同じヴェッツラーにあったライドルフという名のカメラメーカーの製品で、ロードックスやロードマットのシリーズを世に出していた。ロードマットシリーズは1眼式距離計ファインダーを持ち、スピゴットマウントによるレンズ交換式という、それなりに高性能なカメラである。

 さてこのトラベターは大変小さくこじんまりとしていて、まるで8ミリ用シネカメラのレンズみたいだ。鏡胴の回転方向はライカと同じ、絞りリングにはクリックストップがついていて、不等間隔絞りだからこれは便利だ。ヘリコイドはシングルヘリコイドで傾斜カムとなっている。

 描写にはWニッコールにひけをとらないほどのシャープネスとコントラストがある。見た目のちっこさからは想像もつかないほどのキレと云ってよい。もちろんこれは、当時としては、というハナシだから、現代レンズと比較されては困るが、モノクロで撮る分にはライカがどんなもんだてゆうくらいのレベルだ。これはなかなかの拾い物である。
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Lordomat SLE + Travetar 3,5/35. NEOPAN 100 SS
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by y_takanasi | 2006-02-14 21:04 | Travetar3,5/35

かでん

 デジカメは家電だ。パソコンやTVと同じである。3年経てばひどく時代遅れとなり、5年もすればあちこちにガタが出、10年も使われることはないだろう。写真を撮るという目的からすれば、そんな寿命の短い家電じゃなくても、古いフィルムカメラで十分に撮れるのだから、何も毎年毎年繰り出される消費材じみた電気製品なんかに手を出さなくてもいいわけだ。
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Contax II + Tessar 2,8/5cm. Kodak GOLD 200
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by y_takanasi | 2006-02-12 20:03 | Tessar2,8/50