Summar

 ズマールはボケ玉だとは、どこのどいつが云ったのか。わたくしはライツのレンズ中、このズマールが一番すきだ(そんなに多くの玉は試していないが)。決してシャープではないけれど、繊細で階調の豊かな絵は、時として当時のライバル、ゾナー2/5cmの絵を情感において上回る。巷間の悪評は前玉が拭き傷だらけの程度の悪いレンズしか使ったことのない連中によって流されたものだ。そんな状態のレンズなら、ゾナーだろうがズミクロンだろうが、でろでろの絵になるに決まっている。

 ズマールは正しくDIII以降の戦前バルナック型ライカで使うのが美しい。沈鏡胴のちょっと口をとんがらせたデザインが、でこぼこの多いボディによく合っている。でもクロコンを愛してきたわたくしには、ほかの焦点距離ならいざ知らず、5サンチ玉で距離計とビューファインダーが別々なのは、正直云って面倒くさい。そのため横着してM3に装着することのほうが多く、恰好は少しくまぬけになるけれど、M3に5サンチの組み合せは実に気持ちよいから、まあ、許せるとしよう。じゃあバルナックはどうするのかって? 3,5サンチエルマーを付けるのだ。
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Leica M3 + Summar 2/5cm. ILFORD DELTA 100
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by y_takanasi | 2005-07-28 23:45 | Summar2/50


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