ZMレンズのドイツ本国生産版の2本がようやくお目見えするようだが、その値段がまた腰の抜けるようなシロモノだった。ゾナー2/85はアポズミクロン2/90並みだし、ディスタゴン2,8/15はエルマリット2,8/21とほとんど変わらない。今までさんざんライカ現行レンズのばか高さをコケにしてきたけれど、結局本国で作るとこの値付けになるということか。まあツァイスはいつだって最高品質のものを最高のお値段で供給してきた前歴があるから、オドロくようなことじゃないのかもしらん。しかしこれは高い。高すぎる。コシナ製とのギャップがあまりに大きい。15ミリはともかく、85ミリなんかは常用の範囲内なのだから、コシナに下請けに出すなりしてもっと安くしてほしかった。なんにしてもこれで、ツァイスが30年ぶりに出す2/85というスペックのレンズには、そうおいそれと手を出すわけにはいかなくなった。もっとも、名前はゾナーでも構成はプラナーだから、ゾナー好きのわたくしとしては、それほどひどく落胆しているのでもないのだが。
Contax II + Biotar 1,5/75 T. Tri X