キエフ5はRFとしては大きいカメラである。てゆうかばかでかい。構造的にはクロコンの上にやっぱり非連動の露出計を載っけただけの、ユニコンとさして変わらない成り立ちなのだが、見た目の大きさはそれ以上だ。実際のところ実寸もユニコンより大きい。それはやはりファインダーのせいだろう。なにしろキエフ5は、M3ですらなし得なかった等倍ファインダーを備えているのだ。このやけくそじみた措置のおかげで、図体は小型のSLRよりも大きくなってしまった。
大きさを除けば、基本的な操作感は従来のキエフと対して変わるところはない。内爪マウントがなくなったことで、ホールドポジションがフツーのカメラと同じようになったくらいだ。昔はキエフ=コンタックスの異端児として気にもとめてなかったけど、今ではなかなかどうして、そのけったいな外観とともに気に入ってるカメラである。
Kiev 5 + HELIOS-94. Tri X